更年期障害
更年期とは?
更年期とは、閉経をはさんだ前後約10年間を指しています。日本の女性の閉経年齢の平均は大体50~51歳です。従って、45~55歳くらいまでが更年期ということになります。
更年期障害とは?
更年期の女性の心と体に表れる変調(自律神経失調症)のことを一般的に更年期障害と呼びます。女性は30歳代後半ころから徐々に卵巣は衰え、月経周期などが乱れ、ホルモンの分泌が減少していきます。このホルモンの低下が体や心の変調を引き起こしやすきします。
更年期障害の症状にはどういうものがありますか
1.体に表れる症状:一般的には不定愁訴といわれているものです。
ほてり、のぼせ、発汗などのホットフラッシュ、易疲労感、倦怠感、動悸、息切れ、血圧の変動、めまい、耳鳴り、腰や手足の冷え、肩こり、頭痛、頻尿、便秘、下痢、背部痛、関節痛、皮膚の乾燥、痒み、性交痛などが挙げられます。
2.心に表れる症状:更年期における主な精神症状は「不安障害」および「うつ病」に伴う症状です。
【不安(神経症性)障害】
a)全般性不安障害
全般的かつ持続的で、特殊な周囲の状況に限定されない不安です。日常の出来事や問題に対して、少なくとも6ヶ月間持続する著名な緊張、不安や心配の感情があることとされています。主要症状は、不眠、易刺激性、集中力欠如、イライラ感、震え、緊張、発汗、口渇、呼吸困難、胸痛、嘔気、離人感、恐怖感、しびれ感、ふらつき、動悸、めまいなどです。
b)混合性不安抑うつ障害
不安、抑うつおよび自律神経失調症(震戦、動悸、口渇、、動悸)が混在するものです。
c)パニック障害
パニック発作を中核とする障害のことです。パニック発作とは具体的に言いますと、なんの前触れもなく動悸、胸痛、呼吸困難、めまい、しびれ感、吐き気、発汗、腹部不快感などが生じ、今にも死んでしまうんではないかという死の恐怖感をともなって起こる不安発作のことです。パニック発作は数分から、数十分間続きますが、パニック(不安)発作は繰り返し起こり、パニック障害と呼ばれています。詳しくお知りになりたい方は、このホームページの《パニック障害について》の項をご参照されてください。
d)気分障害
うつ病のことです。うつ病は抑うつ気分、意欲減退、不安焦燥感を主症状としてますが、不眠、食欲不振、性欲減退に加えて、自律神経失調症(身体症状)が出やすい病気です。 詳しくお知りになりたい方は、このホームページの《うつ病について》の項をご参照ください。
更年期障害の症状にはどういうものがありますか
不眠症を期間別に分けると、一過性不眠、短期不眠、長期不眠の3つに分類されますが、一過性不眠と短期不眠数回の範囲内の睡眠薬使用ですみますので問題はありません。問題となるのは睡眠薬の長期使用が必要となる長期不眠です。原因がないのに不眠に悩む精神生理性不眠で、いわゆる不眠症のほとんどがこれに属します。20~30歳から始まり、女性に多い不眠です。治療期間は個人差があって一概には言えません。
睡眠薬を使用して不眠症状が治ったら、専門医の指導のもとに徐々に薬の量を減らしていくことで、完全に睡眠薬をやめることも出来ます。
更年期障害の治療
ともかく「更年期障害」に気が付いたら、症状が重くなる前に出来るだけ早く専門医に相談されることをお勧めいたします。
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